一輪車が坂の下の上り口にぶつかって動かなくなってしまったので、僕は心配になって降りて行き、どこかに修理屋はないかと探し始めたら、坂の下の右手に、それらしい小さな修理屋さんらしいワークショップが見つかった。
ワークショップに行ってみると、そこの夫婦が「今年は多分異常気象で、爬虫類が異常繁殖しているんですよ」と言いながら指差したワークショップの右手の奥を見ると、巨大な二匹の鰐が、まるで壁飾りのように十文字に横たわっていた・・生きていたのか剥製なのかは定かではなかった。
突然場面が変わって、夢ではよくあることだけど、F君の家の軒先のようなところで彼と話をしようとしたら、窓の下から、黒い斑のある真っ赤な蛇が這い出してきた。
こんなところにも蛇が出てくるのかと訝しがっていると、驚いたことにF君は、その蛇の頭を撫でるというか、ごく親しげに愛撫(揉むといったほうが正解かもしれない)し始めた。
丸く硬いように見えた蛇の頭は、四角い柔らかな形に変形してしまい、猫のように喉を鳴らし始めた・・「鳴らし始めたように聞えた」と言う方が正解かもしれない。
驚いて見ていると、その蛇が突然「もう嫌だ」とつぶやいて、長さが30センチくらいの楕円形の姿に変わってしまった・・テントウムシを押しつぶして椅子のクッションにしたようなもので、薄茶色の全体に赤や黄色の斑点で覆われていた(僕の夢は殆どが非常にカラフルなのである、超近眼な癖に)。
もっと驚いたことに、その「クッション蛇」が僕に向かって、というよりは誰にとも無く、「与えているのか?」と尋ねてきた。
「僕の名前は『祐介』と言い、『祐は天佑(天からの幸福)の佑』『介は紹介の介』から由来しているので、僕は『天からの幸を人々に紹介する』使命をもって生まれてきたのだと応えた。
またまた場面は変わって、F君の3歳くらいらしい娘と、彼の奥さんと(実際には一度も会ったことが無いし、居るのかどうかも知らない)、彼と「クッション蛇」と僕とで賑やかな「宴」(「宴のように楽しい雰囲気」だったと思う)を楽しんでいると、再び突然「クッション蛇」が「伝えているのか?」と叫んだ、呟いたというほうが正解だろう。
僕が「もちろん」と応えようとしたら、F君が「これは娘のミミクリー(直訳すれば『擬態』)のイルージョンで、僕たちはその中に居るんですよ」と僕を制した。
「フーン、そうなのか」と納得しようとしているところで、今年の「初夢」は終わってしまったけど、妙に「示唆的な夢」だった。
添付した写真は、夢の中で見たものとは「似て非なるもの」だけど、それらしい「赤い蛇」と「クッション蛇」を探してみた。
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