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  明日の博物館へのメッセージ: その6

持続可能な経営

「ヌビア博物館」や「ルクソール博物館」を含む、エジプトの殆ど全ての公共博物館は、独立した、或いは、自主的な経営を確立することに努めている。このような傾向は世界中の公共博物館に共通している。アメリカの公共博物館は、ヨーロッパや他の地域より、自主的に博物館を経営してきている。

このような、独立した、或いは、自主的な経営を確立し維持していくためには、博物館は、まずもって、自分自身の持続可能な経営体制を確立しなければならない。収入源を拡充するための継続的な努力をすることは、持続可能な経営を確立するための根本的条件であり、収入と支出をダイナミックに調整する健全なキャッシュフローを維持することも必要不可欠な条件である。

財務的な側面だけではなく、運営的な側面においても、このようなダイナミックなバランス感覚は持続可能な経営を可能にする、例えば、教育と娯楽、展示と研究、質の維持と市場の拡大、等々の間のバランスである。

 


説明できる財務

独立した、或いは、自主的な経営は、公共博物館がその法的範疇の中で、いずれにせよ民営化されるだろうということも包含している。アレキサンドリア図書館はエジプトにおける典型的な例示である。

「説明できる財務」は、公共博物館を民営化するための、始まりの始まりである。持続可能な経営の確立のために、財務管理を可能な限り透明に保つことは、必要不可欠かつ有効である。

全ての関連する博物館の部門を拡大的にネットワークし、インターネットを通して財務に関するデータや記録を恒常的に公表することにより、情報通信インフラストラクチャーは透明な財務管理を可能にする。

継続的資金調達

エジプトのアレキサンドリア図書館をはじめ、世界の殆ど全ての主要な博物館は、より安定した経営の実現を目標に、継続的な資金調達に最大限の努力を行ってきている。そのためにこそ、初期の資金調達にも最大限の努力を行ってきたのである。

継続的に資金調達を行っていくための最も根本的な鍵のひとつは、博物館の未来の活動に対する全体像を描くことであり、具体的ではあるがロマンチックでもあるビジョンの実現に向けて、情報通信インフラストラクチャーなどで支援された拡大的な広報活動を通じながら、博物館全体で努力していくことが大切である。


添付した写真は、紀元前3世紀の初期に建設された「大図書館」の元々の敷地の近くに建設された「アレキサンドリア図書館」である。


(2006/9/6)
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