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  人類の栄枯盛衰 1

あけましておめでとうございます。

今年も去年に続いて、アンマン(ヨルダンの首都)でのお正月です。
ふっと思い返してみたら、30代以降、日本でお正月を迎えたのは数える程しかないような気もするけど、アンマンに居るせいなのかも知れません。

「宇宙の栄枯盛衰」から「地球の栄枯盛衰」を経て、さて、「人類の栄枯盛衰」に話を移してみようという真っ只中に、神様の差配なのか、人類史上でも最大とも言うべき「古代エジプト王朝文明の栄枯盛衰」をテーマとする「大エジプト博物館」建設事業にかかわり始めたために、ブログを書く時間が殆ど取れなくなってしまった・・ちなみに、「大エジプト博物館」は21世紀の幕開けを飾るに相応しい、世界最大級の最新鋭の博物館になる(する)、予定である。

もともと、致命的に脆弱な、僕自身の集中力も蹴散らされてしまい、最近のブログは、肝心の「栄枯盛衰」のストーリーから逸脱気味になってしまったかなと、思わないわけでもないけど、「鼻毛の謎」は「人類の栄枯盛衰」と密接にかかわりあっている(筈だ)と、僕自身は確信を持っている。
僕の大好きな人物の一人に、「ライアル・ワトソン」という、東アフリカ生まれ育ちのイギリス人(と言うのかな?)がいる(以前のブログのどこかに登場しているはず)・・彼は「生物学」の博士号をロンドン大学で修得したけど、彼の多くの著作は、世界各地の書店で、「自然科学」か、でなければ「オカルト・サイエンス」のコーナーに並べてあったり、ある時は、日本の大相撲の「BBC衛星実況中継」の解説者として登場したりで、かなり正体不明の痛快人なのだけど、彼の「アース・ワークス」の中に以下のような、興味深い記述がある。

 

彼が若かった頃に、南アフリカの西海岸(確か現在のナンビア辺りだったと記憶している)を歩いていた時に、散歩か探索か分らないが、異様に大きな人類の頭蓋骨を発見した・・我々「ホモサピエンス」の頭蓋骨よりも大きく、つまり、脳の容積も大きく、「誰の頭蓋骨だろう?」と生物学者・ライアルは考え込んでしまった。何故なら、このような、ホモサピエンスより大きな脳容積を持った人類の先祖について、それまで学習した記憶が全く無かったからである。

彼自身で調査研究を始めたけど、最大の難問は、「これだけの脳容積を持っているのにもかかわらず、道具とか住居とかの痕跡を一切残していない=文明や文化の痕跡を残していない」ことだった・・現代の考古学や人類学では全く考えられない、というよりは「あってはならない事実」だったからである。

考え抜いた挙句、彼は次のような結論(仮説?)に到達した。

「この頭蓋骨を頭に抱いていた我々の祖先(直接か間接かは不明だが)は、おそらく、道具や住居を作ることに時間を費やすよりは、自分自身や宇宙の存在の意味について、ひたすら海岸で瞑想していたのではないか?そのために異様に脳容積が増加したのではないだろうか?そして、ある日、森からやって来た、脳容積は彼らよりは小さいが、闘争心には随分長けた仲間(後輩?)が「武器=道具」を使って彼らを抹殺してしまったのではないか?」

彼の結論が正しかったどうかは明らかにされていないが、彼が発見したものと同じ頭蓋骨がロンドン大学の人類学の研究室の棚の上に、随分長い間、保存されているのにもかかわらず、誰も「無いもの」として、一切の注意を払わないようにしている、つまり「研究の対象」にも、「レクチャーの対象」にもされていない・・そうである。

添付した写真は、東アフリカで発見された、約300万年前位の人類の化石で、「ルーシー」という愛称を持っている・・発掘していた連中が、当時ヒットしていたビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ」という歌を毎日テントの中で聞いていて、化石が「女性」だとわかって、即座につけたニックネームであると言う・・僕は、こんな「逸話」にこそ、「理論」を越える「ロマン」が潜んでいると思う。

(2006/1/1)
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