ツタンカーメンで超有名な、カイロの「エジプト博物館」は1902年にオープンした由緒ある博物館で、世界一のエジプト学の展示物を誇っているが、開館以来加速度的に増えてきた収蔵品のために館内は手狭となり、きちんとした展示が難しくなってきているだけでなく、博物館にとって大切な機能である、保存や修復や研究といった活動もままならなくなってきている。
そのため、エジプト政府は、ピラミッドやスフィンクスで観光名所となっているギザ地区に「大エジプト博物館」を建設することを決定し、1994年からプランを作成し始め、世界各地から選ばれた精鋭達が構成するプロジェクトチームが2010年の開館を目指して、精力的な活動を続けている・・完成すれば、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン博物館をも凌ぐ、世界第一級の規模と内容を誇る博物館となる。
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