第二次世界大戦以降、日本の「家元制度」は封建制度の象徴的存在のひとつとして排除されるべき攻撃対象とされてきたが、「文化」さらには「文化財」と「家元制度」とは深い絆があるのではないかと考え始めている。
僕もかっては学生運動にうつつを抜かした方だけど、「思想は貧困を救えるか?」「自分は結局エリートな学生に過ぎないのではないか?」という自分に対する疑問に常に悩まされていた・・抽象性に対する具体性の疑問提示であった。
世界各地で様々な仕事を手がけるようになった今では、益々その課題が身に沁みて降りかかってくる・・学校や博物館を作っても、実際それらが、どれだけ世の中の役に立つのだろう?
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