有名なギリシャ神話の一つに「パンドラの箱」というのがある。
ゼウスが箱を手渡しながら、「この箱は決して開けてはいけないよ」と言い含めて、地上に送りとどけた最初の女性がパンドラである。
さあ、もちろん「開けてはいけない」と言われれば絶対に開けたくなるのが世の常で、日本の古いお伽噺「浦島太郎」でもそうだったけど、パンドラはついに我慢できなくなり、ある日その箱を開けてしまう…
蓋を開けた途端、箱の中から一斉に、「嫉妬」を初めとする無数の悪災が飛び出してきた。
驚いたパンドラが慌てて蓋を閉めたら、箱の中から小さな声がして、「お願いです、待ってください、未だ出ていません…私の名は『希望』です」とパンドラに訴えかけた。
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